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少年野球のイニング数や投球制限などのルールまとめ!少年野球の審判も必見

少年野球
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少年野球では行われるイニング数(回数)が少なかったり、ピッチャーのケガ予防のための投球数の制限があったりと様々なルールがあります。

少年野球で採用されているタイブレークや球数制限など最新のルール改正の情報も交えて紹介します。

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少年野球の特徴的なルール

タイブレーク

少年野球で同点のまま延長に入った場合、ほとんどの大会でタイブレークとなります。

全日本学童軟式野球大会ではノーアウト一塁・二塁で打順は継続(ランナーは打者の前の打順を打つ2人)というルールが採用されています。

2021年度の全日本学童軟式野球大会の地方予選では、タイブレークは1回のみとされ、それでも決着がつかない場合は抽選で勝敗を決めるというルールでした。

ただ、大会によってはタイブレークのルールが異なる大会も多くあります。

  • 1死満塁・打者継続
  • 無死満塁・打者自由

など、ローカル大会などでは様々なタイブレーク方式が採用されていますので、大会要項などでよく確認しておくことが必要です。

投球制限

子どもの野球肘は12歳前後が最も症例が多くなることから、怪我の防止という観点から投球制限のルールが設けられ始めています。

全日本学童軟式野球大会では1日70球制限が2021年より地方予選からも採用されるようになりました。(4年生以下は1日60球となります。)

投球制限の詳細

  • 打者に投げている途中で70球を超えた場合は、その打者の打席が終了するまでは投球可能
  • 投球がボークになった場合も投球数にカウントされる
  • 牽制球や守備時の送球は投球数にカウントされない
  • タイブレークになっても投球数はリセットされずに継続
  • 投球数は大会本部で管理する

大会運営サイドで投球数をカウントする人員を用意していますが、審判は時折スコアラーに対して球数カウントが正しいかを確認するという光景が見られるようになりました。

タイムの回数

1試合でとることが出来るタイムの回数も決まっています。

攻撃時のタイム3回、守備時のタイム3回が基本のルールです。(大会によっては攻撃時2回、守備時2回という大会もありますので、要確認。)

タイブレークに入った場合はプラス1回のタイムが認められます。

こんな場合はタイムの回数としてカウントされます。

攻撃時のタイム

  • 試合を止めて打者に対して作戦を伝える時
  • ランナーに対して作戦を伝える時

相手守備がタイムをとっているときに打者に対して作戦を伝えるのはタイムの回数はカウントされませんが、守備のタイムよりも長い時間がかかってしまうとタイムの回数にカウントされてしまう場合があります。

また、バッターをベンチまで戻す行為は禁止されていますので注意しましょう。

守備時のタイム

  • ピンチの際の守備時の作戦を伝える時
  • ピッチャーが突然コントロールを乱したので間を空けるためにマウンドに2人以上の野手が集まった時

このようなケースは守備のタイム回数がカウントされます。

キャッチャーがピッチャーに声をかけに行くことは守備時のタイム回数にカウントされません。

ただし、キャッチャーがマウンドに行き、さらに他の守備の選手もマウンドに集まってしまうと守備時のタイム回数としてカウントされてしまいます。

また、監督(またはコーチ)が1イニング中にタイムをかけて同一のピッチャーのマウンドへ2度行った場合は必ずピッチャーを交代しなければならないというルールがあります。

マウンドへ行ったことの定義はファールラインを超えることです。

細かいルールのため見逃しがちですが、注意が必要なルールでしょう。

選手交代や靴紐がほどけたため、結び直す際のタイムはタイムの回数にはカウントされません。

6イニング制と時間制限

2022年度から少年野球は6イニング制が導入されます。

これまでは7イニング制でしたが、ピッチャー・キャッチャーの投げすぎ問題を背景に1イニング短くなります。(4年生以下は従来通り5イニング制です。)

また、6イニング制の導入に合わせて1試合の時間が1時間30分になります。
試合開始から1時間30分を経過した場合は次のイニングに入らないというルールです。

時間制限は大会によってルールにかなり幅があります。
1時間20分の大会もあれば、1時間という大会もありますので、しっかりとルールを確認しておきましょう。

コールド

少年野球は力の差が大きく、大きな点差がつくことも多いです。
一般的に少年野球の試合でのコールドは4回7点差が最も多いでしょう。

大会によっては3回10点差というルールを設けている大会もあります。

また、4年生以下の大会の場合は、5イニング制ということもあり3回7点差と規定している大会が多くなります。

その他の少年野球ローカルルール

打者一巡でチェンジ

主に4年生以下の大会などで採用されているルールで、アウトカウントに関わらず9人目の打者の打撃が終了した時点でチェンジになるというルールです。

4年生以下の場合はチームによってはアウトが取れずにずっと守備という状況が起こってしまうため、それを防ぐためのルールになります。

審判をしている場合は9人目の打者に打席が回ってきた際には両ベンチにわかるように確認コールをしておくとスムーズに試合が進むでしょう。

確認しておきたいルール

少年野球でよくあるシチュエーション

振り逃げ

少年野球では投球がワンバウンドになってしまったり、キャッチャーがうまく捕球できずに振り逃げできるシチュエーションが頻繁に発生します。

振り逃げできるとき

  • 2アウトの時
  • 一塁にランナーがいないとき

2アウトの時に投球がワンバウンドしたり、キャッチャーが捕球できなかった場合はランナーに関係なく振り逃げができるシチュエーションとなります。

ノーアウトまたは1アウトの場合は、ランナーが一塁にいない状況では振り逃げが成立する状態になります。

見逃し三振であってもキャッチャーが捕球出来なかった場合は振り逃げができるということも覚えておきましょう。

振り逃げできるシチュエーションにも関わらず、打者がダートサークルから出てしまった場合はアウトとなります。この時、守備側は一塁に送球しなくても打者はアウトとなります。

インフィールドフライ

インフィールドフライが起こるシチュエーション

  1. ノーアウトまたは1アウト
  2. ランナーが一塁・二塁または満塁
  3. この状況で打者が内野フライを打ち上げた時

この条件を満たす時、インフィールドフライとなり宣告されるとボールを捕る・捕らないに関わらず打者はアウトが宣告されます。

インフィールドフライが宣告されてもボールインプレイ状態となります。
ボールインプレイなので、外野フライ同様にタッチアップも可能です。

インフィールドフライ宣告後に捕球出来なかった時

インフィールドフライを宣告後に守備側がフライを捕球出来なかった場合は打者はアウトとなりますが、ボールインプレイ状態になるためランナーは帰塁しないで次の塁へ進むことができます。

ゴリロウ

少年野球は平凡な内野フライも落としちゃうことがあるので、インフィールドフライの理解は大事です!

少年野球ではフライ落球も多いので、きちんとルールを理解しておく必要があります。

また、インフィールドフライの宣告は球審だけではなく、塁審が行うことも可能です。

誰かがインフィールドフライを宣告するという可能性もあるので、複雑なルールですが、覚えておきましょう。

ゴリロウ

実際、少年野球の試合でインフィールドフライはあまりコールされませんが、、

ボーク

少年野球の試合ではピッチャーの経験が浅い子が多いこともあり、ボークと思われるシーンが多々あります。

正直公式戦でもそこまで厳密にボークを取ることは多くありませんが、見ていると「ボークだよなぁ。」というシチュエーションも非常に多いです。

ボークの判定はあいまいな部分も多いですが、少年野球に特に多いボークのケースをピックアップします。

完全静止しない

少年野球で最も多いボークはセットポジションで完全静止しないで投げてしまうことです。

ピッチャーはセットポジションの時に完全に静止してから投げるルールがあります。
少年野球ではランナーがいる焦りから完全静止しないで投球してしまうということが非常に多くあります。

ゴリロウ

低学年の試合はほぼボークというピッチャーも少なくないんです。

経験上、低学年なら口頭で注意のみ、高学年は1度目は口頭で注意してそれでも繰り返すようならボークで進塁を認めることが多いです。

一塁または三塁牽制時に振り上げる足がプレートを超えてしまう

左ピッチャーの一塁牽制の時によく起こるボークです。

左投げ、右投げ、いずれの投手でも、自由な足を振って投手板の後縁を越えたら、打者へ投球しなければならない。ただし、二塁走者のピックオフプレイのために二塁へ送球することは許される。

公認野球規則6.02a

この時、注意したいのはピッチャーの足がプレートの後ろを越えたらという点です。

よく軸足側に少しでも入ったらダメと勘違いされますが、プレートの後ろを越えたらダメが正しいです。非常に微妙なラインなので塁審に入った際は注意深く見ておく必要があります。

投球動作を途中で中断してしまう

これも少年野球ではよく見かけるボークです。

  • 一度セットした状態からプレートを外さずにセット前の状態に戻ってしまう
  • ランナーがスタートしたため、投球動作を途中でやめて牽制してしまう

前者は主に経験不足から来るもので、ランナーを騙すなどの意図は無いものがほとんどですから、少年野球においては口頭で注意するくらいに留めて問題は無いかと思います。

後者もこのランナーに先にスタートを切られたときにどうしていいかわからず途中で投球をやめてしまうという経験不足が原因ですが、明確にルール違反で走者をアウトにする行為につながるためボークを宣告されてしまいます。

ボークについては少年野球ではかなり寛大な判定になることが多いとは思いますが、ルール上どうなっているかということを把握しておけば、慌てずに対処ができると思います。

ゴリロウ

露骨なボークでなければ少年野球ではほとんどボークはとられないのが実情です。

アウト・セーフなど基本的なことは理解していても、実際試合となると予想外の事が起きることもあります。

特に少年野球は何が起こるかわからないですから、細かなルールや少年野球あるある的なルールはきっちりおさらいしておくと安心です。

ルールを知っていると、お子さんに教えるときにもとても役立ちますよ。

少年野球で審判をやるときの注意点

お父さんなら練習試合やローカル大会などで球審や塁審をやらなくてはいけない場面も多いでしょう。

「審判なんてやったことないから出来ない」

なんて思わなくても大丈夫です。あまり難しくはありませんし、やってみると間近で見られて面白いものです。

審判をやるには服装をどうしたらいいかわからない
外野に飛んだ時の動きができない

このような心配もあると思いますが、結論少年野球なら気にしなくて大丈夫です。

審判の服装は気にしなくても大丈夫

審判の服装はルール上では審判帽に指定されたシャツとスラックスを着用することが規定されています。指定の服なんてガチで審判やってないと持ってないですよね。

少年野球でお父さんが審判をやるのは練習試合やローカル大会などがほとんどです。
大会要項で各チームから出すなどとなっている場合、服装の規定まで守られることはありません。

その時に着ている服装で球審・塁審をやってもまったく問題はありませんし、それについて何か文句を言ってくる人もいません。

審判をやらなきゃいけないから審判服も用意しないとダメなのかなあ
なんて心配はする必要はないでしょう。

ローテーションも出来なくてもほぼ大丈夫

審判は外野に打球が飛んだ場合はボールを追うために塁を離れることがあります。

この場合に、空いた塁での判定を行うために球審・塁審がそれぞれ移動して空いた塁の判定を行うローテーションと呼ばれる動きがあります。

ランナーのあり・無しやランナーがいる塁と打球の飛んだ方向によってローテーションの方向が変化するため非常に複雑な動きになります。

本来はフライの捕球を確認するためにも外野まで審判が追うのですが、少年野球のお父さん審判の場合、ローテーションの動きをしている人はほとんど見たことがありません。

少年野球はグラウンドの広さも限られているので、それほど追わなくとも捕球を確認できることもありますし、何よりお父さん審判もローテーションを理解していないことがほとんどです。

ローテーション理解していないと審判が出来ないというものではないと考えてもらって大丈夫だと思います。

ゴリロウ

うるさい審判がいる大会もあるから、学んでおいた方が間違いはないですけどね。

球審を行う場合の注意点

試合開始の時間をチェックしておく

球審を行う場合に忘れがちなのが、試合開始時間を確認することです。

練習試合ならそれほど気にする必要もありませんが、ローカル大会などでは試合時間が決められていることが多いです。

試合開始の時間を確認し、表の攻撃が終わったタイミングで両ベンチに試合開始時間を伝えなくてはいけません。が、ついつい忘れがちなので注意しておきましょう。

試合時間は勝敗に直結するものでもあります。それだけに忘れることが無いようにしておきましょう。

ゴリロウ

周りのお父さんなどにも「時間確認しておいて!」と一言声をかけておくと確認漏れの防止にもなります。

タイムの回数確認も忘れずに行う

少年野球ではタイムを使い切るということは多くはありませんが、競った試合になればなるほどタイムが重要になってきます。

1試合でとれるタイムの回数は

  • 攻撃時3回
  • 守備時3回

これが基本です。タイブレークになった場合は1回増えます。

ローカル大会ではタイムの回数も異なる場合もありますので、事前に大会要項などで細かなルールを確認し、試合中もメモを用意しておきタイムの回数を確認するなど事前の準備をしっかりしておけば安心です。

万一メモを忘れた場合などは試合開始時間と同様に周りのお父さん達の力を借りるなどしてスムーズな試合進行ができるようにしていきましょう。

塁審を行う場合の注意点

牽制球を見逃さない

少年野球では一塁にランナーが出ると高い盗塁を狙うケースが多くあります。
選手もそれはわかっているので、簡単に盗塁させまいと牽制球が多くなります。

特に左ピッチャーの場合は、牽制しやすいこともあり牽制球が多くなります。

牽制でのアウト・セーフの判定はもちろん、ボークの判定も塁審の位置の方が見やすいため、ボールを持っている選手からは目を離さないようにすることが大事になります。

ランナーが出た時は立ち位置をベースとピッチャーが見やすい位置に移動しましょう。

盗塁に対して準備する

少年野球は非常に盗塁が多いです。そのため、盗塁した場合の判定も塁審は多くなります。

二塁審なら、一塁にランナーが出たら内野に移動して盗塁に備える必要があります。

ゴリロウ

二塁審はランナー無しまたはランナー三塁の時以外二塁審は内野側に立ちます。

二塁審・三塁審は盗塁が起こることに備えて、ランナーも見える位置に立つことを心がけておきましょう。

タッチアップを想定しておく

タッチアップが最も多いのは三塁から本塁へのタッチアップです。

外野フライが上がるとつい打球だけを目で追ってしまいますが、タッチアップを想定して捕球のタイミングとランナーのスタート両方が見える位置にいることは大事です。

三塁から本塁へのタッチアップが行われると、アピールプレイが行われることもあります。
その際にきちんとジャッジできるように、タッチアップを想定した準備をしておきましょう。

ゴリロウ

守備側がアピールしてきた場合は、冷静にジャッジしましょう。

審判のコールは急がず、ハッキリ大きく

球審のストライク・ボールのコールや、ベース上でのアウト・セーフのコールは急がずにハッキリと大きいジェスチャーで行うようにしましょう。

微妙な場合もあると思いますが、自信をもって判定することが信頼される審判になる第一歩です。

自信なさげに首をかしげながら判定しているお父さん審判を目にすることもありますが、一生懸命プレイしている選手のためにも自信を持って判定するようにしましょう。

ゴリロウ

気持ちはわかりますが、自信を持って判定した方が周囲も納得感がありますよ。

最初はわからないことや想像していないプレーが起きてどうしたら良いかわからないなんてこともあると思います。

そういった時でも審判は4人いますから、タイムをかけて意見を求めることで落ち着いた判断ができます。

親が野球のルールを覚えたり、審判をすると家で子どもと会話するときも話の幅が格段に広がります。

親がルールを理解して、家庭内でその話題について話をしていくと、子どもの試合での状況判断が的確に素早くできるようになることも多くなると感じています。

ゴリロウ

判定のダメ出しされることもありますが。

審判の特権として、間近でプレーを見られるというのもあります。
トライしてみると意外と楽しいものですよ。

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