当サイトではアフィリエイトプログラムを利用して商品を紹介しています。

少年野球にも低反発バットの導入はあるか?導入されたら少年野球は変わる!

少年野球にも低反発バットの導入はあるか? 導入されたら少年野球は変わる!少年野球
スポンサーリンク

高校野球では2024年春から低反発バットの導入が決まっています。

これまでバットの性能が上がったことと、高校生のうちからウエイトトレーニングを導入して筋力が上がったことで甲子園でのホームランも増え派手な活躍をする選手も増えました。

一方で、高校生の年代は世界大会では苦戦傾向となっていて、その一因が飛びすぎるバットによるものとも言われています。
※世界大会では木製バットを使用します。

高校野球でも高反発バットから低反発バットへ変わることから、少年野球にも影響があるかどうか、そしてもし低反発バットが少年野球にも導入されると少年野球はどう変わるかを考えてみました。

スポンサーリンク

NPBジュニアトーナメントでも高反発バットは禁止に

2022年末に行われたNPBジュニアトーナメントでは1つの大きなルール変更がありました。
それが複合バットの使用禁止です。

2021年のNPBジュニアトーナメントまではビヨンドマックスレガシーに代表される複合バットの使用は許可されていました。

2021年大会では51本ものホームランが生まれ、小学校6年生ながら神宮球場のスタンドまで運ぶホームランまで飛び出しました。

2022年大会は複合バットの使用が禁止され、大会通算11本とホームラン数が大きく減りました。

これは複合バット禁止ルールが影響している可能性が大でしょう。

複合バット禁止の理由は安全性の問題

2022年のNPBジュニアトーナメントから複合バットが禁止になった理由はホームランが出過ぎるからではなく、打球の速度が速すぎて安全性の懸念があるからでした。

少年野球はマウンドとホームベースの距離が16mと通常より2.44m(通常は18.44m)も近いため、ビヨンドで打ったセンター返しの打球は本当にヒヤヒヤとした経験が何度もありました。

これが小学生トップクラスが集まる大会ではその危険性はより高いでしょう。

もっともらしい理由をつけて2023年は複合バットを禁止としましたが、本音としては昨年のホームランラッシュでバットの性能を目の当たりにしてNPBジュニアトーナメント自体がホームランダービーのようになるのを恐れたんじゃないかと思います。推測ですが。

そして高校野球がそうだったように、日本の野球も世界的なスタンダードに合わせていく、という意思もあったのではないかと思っています。

少年野球にも低反発バットは導入されるか

個人的には将来的には少年野球においても反発力は制限されていくのではないかと思っています。

そもそも軟式野球でこうしたバットの進化があったのは一定以上のレベルになってくると軟式球は打球が飛ばずに得点が入らず、試合が長くなることが多かったからです。
(2014年の高校軟式野球の全国大会で延長50回まで決着しなかった試合は有名)

そのため、バットの反発力を高め軟式においても点が入るように野球メーカー各社が技術を結集して今の複合バットがあります。

小学生においては軟式野球でも点が入りにくいということは正直あまりありません。
変化球もありませんし、守備範囲も大人のように広くありません。

少年野球であれば打球が飛ばなくても十分得点が動くでしょう。

それであれば、十分な技術が無くてもホームランが打てるバットよりも、技術を身につけられるものを使っていく方がいいと思います。

今回NPBジュニアトーナメントで複合バットを禁止としたのもそういったニュアンスが含まれていると個人的には思っています。

ただ、複合バットが禁止になるのはまだ先でもあるでしょう。
野球は連盟や団体が多くあり、独自のルールも多くあり浸透までは時間がかかるケースが多いためです。

ちょっと前まで盛んに議論されていた球数制限についても主催する団体によってルールが異なるように全面禁止となるには時間がかかると思います。

低反発バットになると少年野球はどう変わるか

仮に少年野球が複合バットの使用が禁止されたとしたら、これまでと変わってくることが出てくるでしょう。

ミート力を高め、強く振り切る技術が求められる

複合バットが禁止になれば打球を遠くまで飛ばすにはボールに確実にミートして芯でボールを捉えて強く振り切る技術が必要になるでしょう。

特にミート力、バットの芯でボールを捉える技術は重要になるでしょう。

バドミントンのシャトル打ちの練習などの重要性が増すんじゃないでしょうか。

走塁技術が必要になる

これまでよりもヒットが出にくくなることが予想されるので、ランナーの走塁技術が重要になってくるでしょう。

走塁技術と言っても盗塁するだけではなく、打球判断やスキを突いた次の塁を狙う意識が勝負を分ける重要な要素になるでしょう。

走塁は小学生に教えるのが難しい技術の一つです。
指導者の力量が試されるでしょう。

小技が増えるかもしれない

もしかすると低反発バット導入のもっとも大きなデメリットになりえるのが小技が増える可能性があることです。

昔の少年野球はバント戦術や叩きつけてゴロを打て!という指導が多かったと思います。
こうした昭和の少年野球に戻る指導者もいるのではないかと思います。

そういった野球をすべて否定するつもりはありませんが、野球の原点は遠くまで打球を飛ばすことです。その楽しさを子供たちに伝えられる指導者が増えてくれることを願うばかりです。

低反発バットの導入で戦力の均衡が進むかも

今の少年野球は非力でもバットが良ければ外野まで飛ばせます。

少年野球あるあるですが、外野はあまり守備が得意じゃない子だったり、人数が足りないので下の学年の子が守るということは少なくないでしょう。

そういう外野が守っているチームにポンポン外野まで飛ばすバットは鬼に金棒のようなもの。

低反発バットの導入でこれまでよりも打球が飛ばなくなることで外野の守備負担が減り、これまでよりも戦力的に劣っていても勝負になるという試合が増えてくれることを期待しています。

力通りの結果にならないのが野球の面白さですから、力の劣るチームが力の優るチームに勝ち、自信をつけるとか野球が好きになるというのはバットの反発力が落ちることで起きやすくなるのではないかと思っています。

低反発バットにすることですべての問題解決にはなりませんが、低反発バット導入の意義を指導者が理解して、子供たちのためにあるべき変化を迅速に大人たちが行う、そんな少年野球が広がればいいと思います。

そしてぜひ1日も早く少年野球でも低反発バットの導入が決まることを祈っています!

コメント

タイトルとURLをコピーしました