少年野球のバットの中でも最も人気があるのがMIZUNO「ビヨンド」シリーズです。
2023年現在でのビヨンドシリーズのラインナップは少年野球用だけでも3種類あります。
さらに旧モデルも入れるとかなりの数になり、どれを選んだら良いか悩んでしまいますよね。
学年や体の大きさ、ホームランバッターかアベレージヒッターかによっても合うバットが変わってきます。
この記事ではビヨンドシリーズのバットの特徴と選ぶ際のポイントを紹介します。
ビヨンドシリーズのバットはなぜ飛ぶのか
ビヨンドシリーズのバットは打撃面(ボールを打つ面)に柔らかい素材(ウレタン素材)を使用しています。この柔らかい素材こそが打球を遠くまで飛ばす秘密です。
柔らかい素材で打っても遠くまで飛ぶイメージにはならないかもしれませんね。
実は軟式のボールはバットで打った際に衝撃でボールが変形します。
ボールはバットから伝わる力を変形することで逃してしまいます。
ビヨンドシリーズはあえて柔らかい素材を使うことでボールを打った際の衝撃でボールが変形することを防ぎ、反発力を高めることで遠くまで飛ばす設計になっています。
2021年末のNPBジュニアトーナメントでビヨンドマックスレガシーを使ってバンバン柵越えホームランを連発していたのは記憶に新しいですよね。
少年野球用ビヨンドシリーズのバットの種類と特徴
ビヨンドマックスレガシージュニア
飛ばす性能NO1、人気NO1のバット、ビヨンドマックスレガシージュニア。
旧モデルのビヨンドマックスギガキングからさらに反発力が3.3%アップ。
ビヨンドマックスギガキングの泣き所だった重量面でも改善していて、ビヨンドマックスレガシージュニアはなんと80cmで570g。(ビヨンドマックスギガキングは80cmで600gでした)
軽量化が実現しながら飛距離はアップという夢のようなバットがビヨンドマックスレガシージュニアです。
2021年のNPBジュニア出場選手のほとんどがこのバットを使っていたことも飛びの性能がずば抜けていることを物語っています。
2023年8月にビヨンドマックスレガシー2023年モデルが発売されました。
2023年モデルのビヨンドマックスレガシーの最新記事はこちら
ビヨンドマックス EV2N
ビヨンドシリーズの泣き所だった「重さ」を解消したモデルがビヨンドマックス EV2N。
80cmで530gと軽いため、小柄な選手や非力な選手でも扱いやすいモデルです。
ビヨンドマックスレガシーはギガキングよりもかなり軽量化はされていますが、小学生は成長の早さが一人ひとり大きく異なることもあり、570gでも重いということもよくあります。
ビヨンドマックス EV2Nは軽量化はされていますが、ビヨンドシリーズのウリであるウレタンはしっかり巻かれているので、飛距離も十分出ます。
非力な選手向きではありますが、十分長打も期待できるバットになっています。
また、ビヨンドマックス EV IIは長さのラインナップが豊富なのも特徴です。
74cm〜80cmまでのラインナップになっているので、ビヨンドシリーズを初めて使うというお子さんにも選びやすくなっています。
ビヨンドマックス オーバル VA
ビヨンドマックス オーバル VAの特徴は芯の部分の形状です。
バット内部の芯が平面状になっていて、バットでボールを捉えたときに芯を外しにくく、打球を前に飛ばしやすい設計になっています。
簡単にいうと芯が広いバットで打ち損じを減らすことができるのがビヨンドマックス オーバル VAの特徴です。
もちろん表面はビヨンドマックスシリーズにおなじみのウレタンが巻かれているので飛距離も十分期待できるバットです。
ポップフライやボテボテの打ち損じが多いと悩んでいるお子さんにはピッタリでしょう。
ビヨンドマックスシリーズの特徴一覧
種類 | 長さ | 重さ | 特徴 |
ビヨンドマックスレガシー | 78cm〜80cm | 560g〜570g | 最新モデル。圧倒的な一番人気で、NPBジュニアもほとんどコレ。 |
ビヨンドマックス EV2N | 74cm〜80cm | 510g〜530g | ビヨンドの飛ぶ性能と軽さを両立。ちょっと力が弱い子でも扱いやすいバット。 |
ビヨンドマックス オーバル VA | 78cm〜80cm | 590g〜600g | 中の芯が平面状で広くなっている。打ち損じを減らしたいバッターにおすすめ。 |
一覧にして比較すると、76cm以下を選ぶならビヨンドマックス EV2Nしか選べません。
76cm以下でビヨンドシリーズを使うならビヨンドマックスEV2N一択です。
78cm以上なら飛びのレガシー、アベレージヒッター向けのオーバルという感じになりますね。
最新モデルの少年野球用バットについてはこちらの記事もオススメです。
ビヨンドマックスシリーズの選び方
バットの長さを決める
扱いやすいバットの長さを選びます。
ざっくりと1〜2年生は72cmくらい、3〜4年生は74cm〜76cm、5〜6年生は76cm以上が目安になります。
バットの長さ | バットの重さ | 身長 | 学年 |
〜68cm | 〜450g | 110cm〜120cm | 1〜2年生 |
70cm〜74cm | 380g〜480g | 120cm〜135cm | 2〜3年生 |
74cm〜76cm | 400g〜520g | 135cm〜145cm | 3〜4年生 |
78cm〜 | 500g〜600g | 145cm〜 | 5〜6年生 |
バットの重さを選ぶ
基本的には重いバットを使った方が打球は飛ばしやすいです。
ただ、鋭いスイングが出来ることが前提になるので、体格や力に合わせた重さを選ぶことが大切です。
ビヨンドマックス ギガキングのように600gくらいになると小学生には重い部類になります。しっかりした体格や力強いスイングができるトレーニングを積んだ子向けと言えます。
買い替えを検討しているなら、今使っているバットから急激に重くするのはなるべく避けた方がいいです。
重さに負けてバットを振れず、フォームやスイングが崩れてしまう可能性があるからです。
目安としては30gくらいの差なら子どももそれほど違和感なく振れるケースが多いです。
もしそれ以上の重さの差があるバットを選ぶなら、いきなり試合には使わず少しずつ素振りやバッティング練習から重さに慣れていくようにしましょう。
バット選びは難しい。だからレンタルという選択肢もある
長さや重さ、ボールを打った時の打感など、バットには様々な要素が絡み合います。
バット1本の値段も安くはありません。ビヨンドマックスレガシージュニアなら1本4万円近くします。それだけに慎重に選びたくなりますよね。
そうした希望を叶えてくれるのがバットのレンタルサービス「バッターズボックス バットのサブスク」です。
バッターズボックス バットのサブスクは月々2,500円からのバットのレンタルサービスで、練習はもちろん試合で実際に注文したバットを使うのもOKです。
しかも、バットの本体価格に達した時点でそれ以上請求が発生することもありません。
バットの本体価格に達した時点(7回目支払い時点)でバットは自分のものになります!
サブスクと言いながら、ずっとお金がかかり続けることが無いんです!
バットのフィーリングが合うかどうかを練習や試合で確認しながら使って、しっくりこないようであれば返却し、それ以上の費用は払わなくて良いというシステム。
これで無駄な出費を抑えることができます!
もちろん、同じクラスのバットに交換することも可能なので、気になるバットが2本あって悩んでるという場合もどちらも試してみるということも可能です。
バッターズボックス バットのサブスクのサービスは年々高くなる少年軟式バットが親の負担になり、野球を始める子・続ける子が減ってきているということに危機感を感じ、親の負担を軽くして、子どもに合うバットを提供するという思いが形になったサービスです。
自分の周りでもバットが合わなかったから2本目を買ったという人、少なくないです。
気に入ったバットだけを月々支払って使うというサービスなので、親としても無駄な出費をおさえて、子どもはいろいろな種類のバットを実際に練習や試合で試すことができる、親も子も嬉しいサービスになっています。
こうしたサービスを利用して、お子さんに合うバットを探すという手もアリだと思います!
少年野球でビヨンドシリーズのバットを使う時の注意点
当てるだけのバッティングにならないように注意
少年野球でビヨンドのバットを使っている子に時々あるのが、当てに行くバッティングをしてしまう子です。
ビヨンドシリーズは反発力が高いので、当てに行ったバッティングをしても内野の頭を超えてしまうなんてことも珍しくありません。
ですがこれはバットの性能でヒットになっているだけです。
当てに行くバッティングを続けていても何も野球は上達しません。
ビヨンドシリーズに限ったことではありませんが、バットは強く振ることを忘れてはいけません。
バッティングセンターでは使用しない方がいい
ビヨンドシリーズはバットにバッティングセンターでの利用は控えてください。という趣旨の注意書きがあります。
実は多くの少年野球バットにはこうした注意書きがされています。
その理由はバッティングセンターで使われているボールにあります。
バッティングセンターではボールの耐久性を高めた通常の軟式球よりも硬いボールを使用している場合があります。
試合で使う軟式球よりも硬いため、バットが凹んだり、最悪の場合バットが折れてしまうこともあります。そのため、注意書きが入れられているのです。
また、ビヨンドシリーズはウレタンの反発力を使ってボールを飛ばす仕様になっています。
ウレタンはバットを使えば使うほどヘタってしまい、反発力が落ちてしまうという弱点があります。
バッティングセンターで通常よりも硬いボールを打つことはウレタンを痛める原因にもつながります。
バッティングセンターのボールの硬さとウレタンの消耗という2点からバッティングセンターでビヨンドを使うことは絶対におすすめしません。
お高いバットなので、大切に使いましょうね。
最新版ビヨンドシリーズのおすすめランキング
1位 ビヨンドマックスレガシージュニア
1位はもちろん抜群の飛距離を誇るビヨンドマックスレガシージュニアです!
2021年末のNPBジュニアトーナメントでは神宮球場のスタンドまで飛ばす打球など数多くのホームランを生み出したバットです。
旧モデルのギガキングから30g軽くなり、80cmで570gと軽くなったことでこれまでビヨンドが重いと感じる体格の子も扱いやすくなりました。
飛距離・重さどちらをとってもNO1のバットになりました。
唯一の欠点は価格が約4万円と高いことだけでしょう。
2位 ビヨンドマックス EV2N
ビヨンドシリーズのウリである飛ぶバット性能は落とさず、軽量化したのがビヨンドマックス EV2Nです。
ビヨンドマックスレガシージュニアほどの飛距離性能ではないものの、十分飛ぶバットに仕上がっています。その上で530g(80cm)と非常に軽いバットで、体格やパワーがちょっと足りない子でも扱える設計になっています。
他のビヨンドシリーズには無い74cmからラインナップされており、初めてのビヨンドシリーズを使う場合もおすすめです。
3位 ビヨンドマックス オーバル VA
ビヨンドマックス オーバル VAを3位に選んだのは、芯の面が広い構造のバットが非常に特殊だということが大きいです。
芯の面が広いということはバットでボールを打つ時に力をボールに伝えやすいというメリットはありますが、逆に言えば多少打ち損じても飛んでくれるバットと言えなくもないことになります。
多少アバウトでも芯の面が広いことでヒットになってくれることが野球の技術向上になるかどうかという点が気になり、この順位としました。
もう1点気になるのがバットの重さです。
ビヨンドマックス オーバル VAでは80cmで600gとビヨンドマックスレガシージュニアよりも重い設定です。
この重さとバットの特性(芯の面が広い)というバランスだとどういったタイプの子に合うかというのがオススメしずらいというのも順位を下げた要因です。
敢えて言えば、力はあるけど打ち損じが多い子に打つ楽しさを感じてほしいという場合にはビヨンドマックス オーバル VAが良いかもしれないですね。
まとめ
MIZUNOのビヨンドマックスシリーズは少年野球でも人気NO1のバットです。
レガシー、EV、オーバルとそれぞれに個性を持ったバットがラインナップされているので、お子さんにあったバットを見つけて野球の醍醐味「飛ばす楽しさ・気持ちよさ」を感じてくれると嬉しいです。
ただ、買うとなれば高価なのがビヨンドシリーズの唯一の気になる点です。
まずは試してから考えたいという場合はバッターズボックス バットのサブスクでビヨンドシリーズをまずは試してみると良いと思いますよ。
2023年9月には一般用ですが、ビヨンドマックスレガシーメタルという新しいバットも登場します。
ビヨンドマックスレガシーメタルについてはこちらの記事もご覧ください。
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