監督や指導者の暴力は無いけど、いつも怒られて子どもが萎縮している。
そういった悩みは野球ではよくあります。
少年野球でもいわゆる「昭和スポ根野球」みたいなものが色濃く残っているチームは少なくありません。
もし、自分の子どもがそういうチームに入ってしまったら親としても楽しめずに苦しい時間が多くなってしまいますよね。
今回はダメな監督・指導者のチームに入らないまたは、入ってしまった場合の抜け出す方法を紹介します。
子どもが少年野球を辞めたいと言ったら
お子さんが「少年野球を辞めたい」と言ってきたら親としてどうしたら良いか悩みますよね。
まずは野球を辞めたいと思った原因をしっかりと聞いてあげることが大切です。
- ○○くんに下手くそと言われた
- △△くんに仲間外れにされた
などの子ども同士の些細なトラブルが原因なのか、それとも野球が嫌になってしまったのかを把握しておく必要があります。
子ども同士のトラブルなら親がしっかりと子どもの味方になることを伝えることで子どもも安心します。
子どもの話を真剣に聞き、寄り添い、共感するだけでも子どもの安心感が高まります。
自分を守ってくれる人がいるという思いが、辛い言葉や経験に立ち向かう後ろ盾になるはずです。
よくあることだよ。なんて冷たくあしらってしまうこともあるかもしれませんが、辞めたいと思うほどの場合は寄り添ってあげることが大事です!
野球を辞めたいと言った原因が監督・コーチにある場合、解決は難しくなってきます。
ダメな監督・指導者の意識を変える努力はムダな可能性が高い!
三振やエラーをすると怒鳴る
特定の子をえこひいきして試合に出場させる
こうしたことに思い当たる少年野球キッズの親御さんも多いと思います。
地域の野球チームは今のチームしかないし、友達もいるから監督や指導者の暴言やえこひいきをやめてもらいたいと考える方もいると思いますが、結論としてムダな努力で終わる可能性が高いです。
結果だけを見て怒鳴るのは自分自身の感情をコントロールできていない証拠ですし、なにより練習時に出来るか出来ないかの判断をした上で試合にも選手を起用しているはずです。
それを結果だけ見て怒鳴るのは監督・指導者として「自分は無能です」と言っているようなものです。
こうした指導者には試合メンバーを自分が責任を持って決めているという意識がありません。
勝てば自分のおかげ。負けたら選手のせいというタイプです。
えこひいきで選手起用する監督も同様です。
公平な視点で選手起用をしていなければ、結果にたいして責任を放棄していることと変わりありません。
こうしたことを平気でしてしまう監督・指導者はそもそも「子どもが主役である」という意識が無く、話の落とし所が無い場合がほとんどです。
こうした監督・指導者とコミュニケーションをとっても、前提条件が違うので話にならないということが起きてしまいがち。
親としてできることは、監督・指導者の意識を変えることではなく、子どもが楽しく良いモチベーションで野球ができる環境を見つけてあげることの方が前向きに取り組むきっかけになりやすいと思います。
そのためにはチーム移籍もやむ無しと個人的には思います。
少年野球の監督・指導者に求められているのは「子どもファースト」
一昔前は野球と言えば坊主頭で長時間の練習は当たり前で野球をやれば根性が鍛えられるというのが当然のような風潮がありました。
現代になり、子どもの長時間の練習の弊害や、肘や肩のケガの低年齢化が盛んに話題になって、見直しの動きが出始めています。
そうした中では少年野球の監督・指導者は今一度「子どもファースト」の意識を持つことが重要になってきています。
今の時代に合わせることだけが重要というわけではありませんが、時代の流れを考えて適応していこうとする監督や指導者なら、少なくとも昭和的なスポ根野球をおしつけるようなことはしないでしょう。
昨今は「子どもファースト」「選手ファースト」というキーワードが少年野球に限らず言われるようになっています。
こうしたことからも監督・指導者には知識や意識をアップデートしていくことが求められるようになってきています。
親として子どもに野球をやらせているのには様々な理由があると思いますが、多くはチームメイトへの思いやりを持ってほしいとか、頑張った自分に自身を持ってほしいということではないかと思います。
そうした指導も手助けすることが今の指導者には必要です。
ダメな監督・指導者が多いのはこんなチーム
OBやOGのつながりが無い・弱いチーム
チームを卒団したOBやOG、その保護者のつながりが弱いチームは監督・指導者への思い入れが無いチームの可能性があります。
逆によくOB・OGが遊びに来たり、親が顔を出すチームはチームを去ってもその後の状況が気になったり、元気にしているかな?と気になることで顔を見せに来てくれます。
こうした人と人のつながりが弱いチームは監督や指導者に不満を持ったままチームを去ることで関係が薄くなってしまうことが多いです。
監督や指導者がよく変わるチーム
監督や指導者がコロコロと変わるチームも少なくありません。
よくあるのはチームに所属する子どものお父さんが監督やコーチになるパターンです。
子どもが卒団するとともに監督も交代になるチームはチームの方向性が安定せず、当たりが悪いと昭和スポ根監督になってしまうこともあります。
また、子どもがチームに在籍していると他の子をそっちのけで自分の子どもを試合に使うということも起こってしまいがちです。
監督が誰かの親というチームは正直オススメしません。
人数が少ないチーム
最近はどのチームも人数集めに苦労していると思いますが、毎年人数が揃わないチームも昭和的なチームであることが少なくありません。
昭和的な方針が嫌われ人数が少なくなるというループをしているチームになっているケースが多いです。
また、そうしたチームは監督・指導者のモチベーションも低くなってしまっていることも少なくありません。
どの学年もそれなりに人が集まってくるチームのほうが監督・指導者もモチベーション高く指導をしており、保護者へも配慮してくれているということが多いです。
チームメイト同士のイザコザが多い
小学生だと些細なことで喧嘩してしまうというのはよくあることです。
ただ、チームメイト同士の些細なトラブルを「俺は関係ない」と放ったらかしにする監督や指導者も少なくありません。
必要以上に間に入るのもよくありませんが、放置は余計なトラブルの種になります。
団員の退団が多いチームというのは少なからずチームメイト同士のイザコザがあるものです。
安定した人数がいるチームというのは相手を思いやる気持ちを子どもに求め、指導者も子どもに思いやりの気持ちを持っています。
イザコザが原因でチームを辞めてしまう子が多いと、チームに悪感情を持って辞めていくわけですからそういった口コミが広がり、人数確保に苦労するというループになってしまうことも少なくありません。
小さなトラブルを放置することは良い指導者には無いことだと思います。
まとめ
- 監督・指導者の暴言やえこひいきを変えようとしてもムダに終わる可能性が高い
- それならより良い環境を探してあげることの方が有益
- OBやその保護者が顔を出さない、監督・指導者がよくかわる、人数が少ない、選手同士のイザコザが多いチームは要注意
今のチームに入ったきっかけは友達に誘われたからとか、地域のチームがそこだったからなど些細な動機で入っているということは少なくないでしょう。
ただ、やっていくうちに「あれ?違うかも」と感じることは大なり小なりあると思います。
親が疑問に思っても子どもがそのチームでやりたい!と言えば我慢もできますが、子どもからSOSが出てくるようであれば、チーム移籍もやむ無しだと思います。
人を変えることよりも環境を変えることのほうがハードルは低いです。
このチームにいても成長が無いと感じるならチーム移籍も検討してみてください。
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