パワーもついてきたし、長さも短くなってきたからそろそろ新しいバットにしたいと思っているけれど、飛ぶバットはいろいろあって違いがよくわからないなあと思っていませんか。
様々なメーカーからバットが出されていますが、それぞれ特徴や個性が違っています。
小学校高学年に差しかかってくると小学校最後の1本を選ぶ時期です。
5年生だと秋から新人戦が始まり、いよいよ自分たちの代となりますよね。
最後にいい結果を残すためにも、悔いのないバット選びをしましょう!
バットの持つ特徴や個性を知ってお子さんに合った1本を選ぶ参考にしてくださいね!
【2023年モデル】オススメランキング
バット名 | メーカー | 価格(定価) | おすすめ度 | |
1位 | ビヨンドマックスレガシージュニア | ミズノ | ||
2位 | カタリスト3 | ルイスビルスラッガー | ||
3位 | MM18 | SSK | ||
4位 | ブラックキャノン-X(テン) | ZETT | ||
5位 | ビヨンドマックスEV2N | ミズノ | ||
6位 | ハイパーマッハフォース | ローリングス |
1位:ミズノ ビヨンドマックスレガシージュニア
長さ・重さ | バランス | |
ビヨンドマックスレガシージュニア | 78cm・560g 80cm・570g | トップバランス |
少年野球のバットの中で圧倒的1番人気がミズノ ビヨンドマックスレガシーです。
2021年末に行われたNPBジュニアトーナメントでもほとんどの選手がビヨンドマックスレガシーを使用していました。
また、この大会では50本以上のホームランが出たように、飛ばす性能は随一です。
これまでウレタン製の泣き所だったバットの重さも改善(80cm・570g)。
重さからビヨンドシリーズを敬遠していた子も軽々振れる重さになりました。
一番飛ぶバットで夢のホームランを打ちたい!
そう思っているならミズノ ビヨンドマックスレガシーが間違いありません!
圧倒的な飛距離。信頼のミズノ!ということで文句なしの★5つです!
2位:ルイスビルスラッガー カタリスト3
長さ・重さ | バランス | |
カタリスト3 | 78cm・560g 80cm・570g | トップバランス/ミドルバランス |
2位はルイスビルスラッガー カタリスト3です。
ミズノ ビヨンドシリーズと飛ぶバットとして有名なルイスビルスラッガー カタリストシリーズの最新作。
かつてはその性能の高さからカタリスト禁止というルールができると言われたほど。
カタリスト3は従来の高い反発力を持つ高性能カーボンにさらに内部にラバーを追加してさらに打球の初速が3%アップ。
打球の鋭さならビヨンドシリーズよりもカタリストシリーズの方が上だと思ってます。
カタリスト3では軽量化も実現され、80cm・580gと600gを切る重量になっています。
実際に振ってみても、かなり軽く感じるので、振りにくさや重さは感じにくいと思います。
なんといってもカタリストの魅力は使えば使うほどカーボン素材に細かい隙間が生まれて反発力が高くなっていくこと。
バットと一緒に成長を感じられるというのは他のバットには無い魅力です!
カタリスト3は使えば使うほど飛ぶバットになっていく(つまり練習したらした分だけ飛ぶバットに進化する!)点を評価して★4.5としました!
3位:SSK MM18
長さ・重さ | バランス | |
MM18 | 78cm・560g 80cm・570g | トップバランス/ミドルバランス |
第3位はSSKのMM18。
一般用バットではビヨンドマックスレガシーと飛距離では双璧と言われるほど「飛ぶ」との評判を持つバット。
ウレタンの厚さが18mmの極厚仕様から命名されていて、厚みのあるウレタンが打った時にもボールの変形を抑えて反発力に変えてくれます。
重くなりがちなウレタンバットにも関わらず、ビヨンドマックスレガシージュニア並みに軽量化を実現しているのもポイント。
ビヨンドマックスレガシージュニアにはないミドルバランス設定があり、バットコントロール重視の選手にも使いやすい1本です。
若干価格が高いという点を考慮して★4つとしました。
4位:ZETT ブラックキャノン-X
長さ・重さ | バランス | |
ブラックキャノン-X(テン) | 76cm・580g 78cm・590g 80cm・600g | トップバランス |
第4位はZETT ブラックキャノン-X(10 テン)。
ブラックキャノン-Xはビヨンドマックスレガシーやカタリスト3と比べるとやや重い80cm・600gという設計。
ただ、この重さを活かせるパワー型ヒッターにはピッタリ。
強いスイングができる子なら驚きの飛距離が出せるバットです。
ブラックキャノンの打球は速く、伸びる印象。
鋭いライナー性の当たりがグングン伸びてスタンドインという打球を少年野球で見たのはブラックキャノンだけです。
重いバットでも平気で振れるパワーがある!
そんな子にはZETT ブラックキャノン-Xは最適だと思いますよ。
ビヨンドマックスレガシージュニアやMM18と比べても若干重さがあり、使う人を多少選ぶという点を考慮して★3.8としました。
5位:ビヨンドマックスEV2N
長さ・重さ | バランス | |
ビヨンドマックスEV2N | 74cm・510g 76cm・520g 78cm・520g 80cm・530g | トップバランス |
5位はミズノ ビヨンドマックスEV2Nです。
ビヨンドマックスEV2Nの最大の特徴は軽さ。80cm・530gと群を抜いた軽さです。
ビヨンドマックスレガシーは軽量化されたと言っても、それなりの重さがあります。子どもは体の成長度合いが様々ですから、ビヨンドマックスレガシーは重いという子も少なからずいます。
そんな子でも振りやすく、かつ飛びも体感できるのがビヨンドマックスEV2Nです。
とても軽いバットとは思えない迫力の打球で、振り抜きもよく非常に使いやすいバットです。
最近増えている女の子選手にも使いやすい長さと重さになっていると思います。
ビヨンドマックスレガシージュニアは重くて諦めていたという子にもおすすめ。
そして何より価格がビヨンドマックスレガシーの約半分!家計にも優しいバットです(笑)
「飛ぶ」という性能だけでみるとさすがにビヨンドマックスレガシーには及ばない点を考慮して★3.5!
6位:ローリングス ハイパーマッハフォース
長さ・重さ | バランス | |
ハイパーマッハフォース | 74cm・510g 76cm・520g 78cm・530g | ミドルバランス |
6位はローリングス ハイパーマッハフォースです。
ハイパーマッハフォースの最大の特徴は軽さ。
78cm・530gと群を抜いた軽さです。(80cmのラインナップはありません。)
公式でも短・中距離バッター向けと銘打っているように、軽さを活かしてスイングスピードを高めて鋭い当たりを狙うのに最適なバットです。
軽いということはバットコントロールのしやすさに直結します。
チームで出塁する役目だったりつなぎの役目の選手にはマッチするでしょう。
最近増えている女の子選手にも使いやすい長さと重さになっていると思います。
足が速いので出塁率重視!
安打王を目指すアベレージヒッタータイプ!
そんな子にはローリングス ハイパーマッハフォースはぴったりじゃないかと思います!
飛ぶという性能だけで言えば、やはり劣る部分は否めません。
コツコツ当てていくアベレージヒッター向けということで星3つ。
少年野球のバットの長さと重さの目安
バット選びで最初に考えなければいけないのは長さと重さです。
バット選びでは長さと重さが一番重要な要素です。
バットの長さ | バットの重さ | 身長 | 学年 |
〜68cm | 〜450g | 110cm〜120cm | 1〜2年生 |
70cm〜74cm | 380g〜480g | 120cm〜135cm | 2〜3年生 |
74cm〜76cm | 400g〜520g | 135cm〜145cm | 3〜4年生 |
78cm〜 | 500g〜600g | 145cm〜 | 5〜6年生 |
成長度合いによっても異なりますがおおよそ長さと重さの目安は上の表を参考にしてください。
表のように、長くても軽いものもあれば、短いものでもある程度重さのあるものもあります。基本的には重いバットの方が飛距離は出しやすく、軽いバットはバットコントロールしやすいです。
飛距離が出やすいからと重いバットにしても、しっかりとスイングができなければ意味がありませんのでお子さんのスイングする力を見て重さや長さを決めることが大切です。
素材を選ぶ
バットがどんな素材で出来ているかも選ぶ要素のひとつです。
- アルミ
- 超々ジュラルミン
- カーボングラス(FRP)
- ウレタン
各素材の特徴はこちらのページでも紹介しています。
最近の主流はカーボングラス(FRP)とウレタンのもの。いわゆる飛ぶバットはカーボングラス(FRP)製とウレタン製のものです。
ビヨンドマックスレガシーはウレタン、ブラックキャノン-Xやカタリスト3はカーボングラスです。
高学年になるとアルミではパワー不足を感じることが多くなります。
バットの重心
バットには重心が設定されていて、それぞれ特徴が異なります。
バットの重心設定は主に3つあります。
- トップバランス
- ミドルバランス
- カウンターバランス
トップバランス
バットの先端側に重心を置いたタイプ。
遠心力を働かせてバットの先端のスピードを上げるメリットがあります。
トップバランスが一番飛距離が出やすいバランスです。
一方でバットが遠回りするドアスイングになりやすいデメリットも。
ミドルバランス
バットの中心付近に重心を置いたタイプ。
バットコントロールがしやすいメリットがあり、アベレージヒッター向きのバランスです。
一方でトップバランスよりも飛距離は出にくいのがデメリット。
カウンターバランス
バットのグリップ側に重心を置いたタイプ。
最もバットコントロールがしやすい設定になっているのがメリット。
飛距離は最も出しにくいのがデメリット。
高学年向けバットではあまり見かけません。
高学年向けのバットではほとんどがトップバランスかミドルバランスのバットで、カウンターバランスのバットはほぼ無いと思いますので実質2択ですね。
体の大きな子なら一般用でも良い
各メーカー少年用というくくりで販売されていますが、多くの少年野球の試合ではJSBBマークがついているものなら少年用だけではなく、一般用のバットを使っても問題ありません。
なので、大人顔負けの体をしている6年生なら一般用バットでも軽々振れてしまうこともあります。
少年用は各社80cmくらいの長さまでラインナップされていますが、82cmや84cmでも振れるくらいの力があるなら一般用を使うのも検討して良いと思います。
全日本学童軟式野球大会(マクドナルド・トーナメント)の全国大会では皆ビヨンドマックスレガシーの一般用をブンブン振り回してましたよ。
飛ぶバットと金属バットの違い
ウレタンやカーボングラス(FRP)素材のものはいわゆる飛ぶバット
これらのバットはいわゆる飛ぶバットと言われるものです。
軟式球はボールを打った瞬間にボールが潰れるように変形します。
変形することで、スイングのパワーがボールに伝わらずに逃げてしまいます。
これまでの金属バットは素材が硬いため、変形を防ぐことができなかったのですが、ウレタンやカーボングラスのバットはインパクトしたときのボールの変形を抑えて反発力を与える構造になっています。
このため、硬い金属バットよりも飛距離が出るのです。
主流は飛ぶバット
これまで数多くの大会で様々なチームの選手を見てきましたが、高学年の試合になればなるほど「飛ぶバット」の使用率は高くなります。
現在の主流のバットは「飛ぶバット」で間違いないでしょう。
特別な理由がない限りはウレタン製やカーボングラス(FRP)製の「飛ぶバット」を選んでおくのが間違いないと思います。
高いバットで失敗したくないなら、バットのレンタルサービスも
ここで紹介したバットは1本3万円以上するものがほとんどです。
高い買い物になるので、失敗したくないですよね。
自分の子どもにどのバットが合うのかは振って、実際に打ってみないとわからないもの。
そんな悩みを解決してくれるのが、定額でバットのレンタルが出来る「バッターズボックス バットのサブスク」です。
バッターズボックスバットのサブスクではビヨンドマックスレガシージュニアやMM18、ブラックキャノン-Xなど最新のバットを月々6,000円でレンタルできます。
レンタル中は練習はもちろん、試合で実際に使うことも可能!
実戦で打って試せる貴重なサービスです。
気に入ったらそのまま購入も出来るので、支払いが永遠に続くこともありません!
バッターズボックス バットのサブスクについてはこちらでも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
レンタルできるバットの一覧は公式ページで確認できます。
【公式】バットのサブスク【battersbox】
木製バットも1本持っておくと便利
いかがでしょうか。お子さんにぴったりなバットは見つかりましたか?
紹介したような「飛ぶバット」は実はバッティングセンターでの使用をしないように注意書きが書かれています。
バッティングセンターでは少年野球で使うJ号球とは異なる、重くて硬いボールを使用していることがあります。
こうしたボールを打つとウレタン製やカーボングラス製のバットは折れてしまうことがあります。
実際にポッキリ真っ二つになったビヨンドを見たことがあります。
バットは値が張るので、折れてしまうと懐が痛みます。
でも、バッティングセンターでも練習したい!という場合に木製バットを1本持っておくと使い勝手が良いです。
4,000円くらいからと安価ですし、バッティングセンターで折れてしまうなら木製バットのほうがマシです。
木製バットを使ってるとなんか上手そうという目で見られる効果も!(笑)
普段使っているバットよりも20〜30g重たいバットにすると自主練の時にも役立ちます。
木製バットを持つとテンションも上がるようでモチベーションアップにもつながったようです。
木製バットと飛ぶバットで試合でヒットやホームランを量産しちゃいましょう!
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