試合で打席に立っても三振が多い
バッティングセンターで練習しても、空振りばかりでまともに飛ばない
一生懸命練習しているのに、バットに当たらず空振りが多いと悩んでいるお父さん・お母さんも多いのではないでしょうか。
野球を始めたばかりの子や試合経験が少ない子は実践的なバッティングの経験がほぼない状態なので、空振りが多くなっても仕方ありません。
とはいえ、やはり試合でヒットをかっ飛ばす姿を親としては見たいですよね。
そこで、バットがボールに当たらず空振りばかりの子におすすめしたい練習法を紹介します。
バットに当たるようにするため練習法
低学年の子に多い空振りが多発する理由は、ボールと自分との距離感が掴めていないことと道具を上手に使うことが出来ていないからという2つが最も大きな理由です。
距離感を掴み、道具を使うことに慣れればバットに当てることは難しくはなくなります。
遠くへ飛ばすというのは別として、バットに当てるだけならという意味です。
ボールとの距離感を掴む・道具を扱えるようになるには以下の4つの練習がオススメです。
- 手でボールを打つ練習
- ラケットでバッティング
- バッティングティーを使って打つ
- トスマシンを使って打つ
この4つがバットに当てるための初期練習として効果的です。
まずは当て感を身に着ける&道具の使い方を覚える
バットに当たるようにする3つのステップ
- ボールとの距離感を掴む
- 道具を上手に使う
- 道具を正確に使う
バッティングはボールの軌道を読む、タイミングを合わせてバットを振ってボールに当てるという複雑な動作です。
複雑な動作を野球を始めたばかりの子が練習するには、動作を分解して1つずつステップアップしていくのが上達への早道です。
手でボールを打つ練習
バッターボックスに立ったイメージで立ち、正面からボールをトスして手のひらで打つ(捕る)というシンプルな練習です。
この練習の目的はボールと自分の距離感を掴むことです。
動画では肩の動きなどの技術解説をしていますが、今回は空振りを減らすという目的なので気にしなくてOKです。
バットを使わずに手を使うことでボールをよく見て距離感を掴む力が身につけられます。
この練習は軟式球だと手が痛いのでスポンジボールなどの柔らかい素材がオススメ。
スポンジボールを使えば、自宅の室内でも練習ができます。
100円ショップでもスポンジボール売ってたりすると思うので、手軽に始められます。
練習というよりも遊びの延長という感覚でやると楽しくできると思います。
バドミントンラケットでシャトルを打つ
バドミントンラケットとシャトルを使った練習です。
練習ですと言ってますが、これも遊びの延長で考えてもらって構いません。
手でボールを打つ練習に道具をプラスしただけです。
バドミントンラケットはボールを捉える面が大きいためバットよりも容易に捉えられます。
バドミントンラケットはバットよりも軽く扱いやすいので、こちらも自宅室内でも練習ができると思います。
この練習の目的はボールとの距離感を身につけることと、道具を使ってボールに当てることです。
バットよりも扱いが簡単なものを使うことで、道具を使ってボールを捉えるという練習ができます。
実際に打つ練習で、低学年でも空振りすることが少ないので、みな楽しんでやってくれる練習です。自宅でも練習しているという親子も多いです。
バドミントンラケットは本格的なものじゃなくて全然OK!
遊び用の安いものでも問題ありません!
バッティングティーを使って打つ練習
ちょっと野球っぽい練習も取り入れたいのであれば、バッティングティーを使って打つ練習がおススメです。
まずは止まっているボールを打つところから始めるのですが、慣れるまでは意外に難しいと思います。バットと野球のボールになることで難易度は上がります。
実際にボールを打つので、庭にバッティングネットを設置して練習をする必要があります。
フィールドフォースのバッティングティー スウィングパートナーならボールセットしなくてもできるので、室内でやるならこちらもオススメです。
スウィングパートナーはボールを置く必要がないですが、ボールの代わりの目標があるので、一人でも練習しやすい道具です。
今回のように狙った場所にバットを出すという練習にはピッタリですし、成長してもただ素振りをするよりも目印がある方がやりやすいので、長く使えるコスパのいい道具です!
トスマシンで打つ
ボールをセットすると一定間隔でトスを上げてくれるトスマシンを使って打つ練習です。
ボールとの距離感を身につける練習、バットの使い方やコントロールを身につける練習をして、最後に動いているボールをバットで捉える練習です。
バッティングティーを使ってボールを捉えることでできるようになっていれば、トスマシンでも空振りが少なくなって、バットがボールを捉えられるようになっているはずです。
トスマシンやトスバッティングで空振りが多いようなら、手で打つ練習やラケットで打つ練習にもう一度戻って練習すると良いと思います!
トスマシンは軟式球を使うタイプとスポンジボールやプラスチックボールなどを使うタイプの2種類があります。
自宅の中で練習するならスポンジやプラスチックボールのタイプが便利。
動画のものはネット付きもの。ボールを勝手に集めてくれるようになっています。
庭などの屋外で使うなら軟式球も対応のタイプも選択肢に入ってきます。
トスマシンは正面からトスを上げることができるという大きなメリットがあります。
実際の試合も正面からボールがきますから実戦に近い形で練習ができます。
室内でネット付きのものなら、一人でも練習できるのもポイント。
トスを上げてくれる人がいないと出来ないというよりも、自主的に練習をしてくれる方がお父さん・お母さんもありがたいですよね。
段階的に難易度を上げていくことが上達へのポイントになる
バッティング練習なのにバットを使わないで手で打つなんてありえない!
と思う人もいるかもしれません。
マクドナルド・トーナメントで全国優勝を果たした多賀少年野球クラブの辻監督もおっしゃっています。
打てない子はボールが捕れない子が多い。原因はボールとの距離感がつかめていないから。
指導をしていても全く同じことを感じます。
ボールが捕れない子は簡単なゴロでもボールに合わせて体を動かせない子が多く、バッターとしても空振りが多いです。
逆に守備が上手な子というのは、簡単に空振り三振はしません。
ボールとの距離感を掴む練習を繰り返すことで、空振りは自然と減ります。
バットを使う練習を行うことで実戦でも空振りを減らすことができます。
距離感が掴めていなかったり、バットの扱いに慣れていない子にやみくもにバッティング練習をしても、空振りが多く楽しく練習することができません。
空振りが多い原因を明確にして、簡単なものから段々と難易度を上げていくようにすることで成功体験を重ねながら楽しんで練習することができます。
結局楽しい方が上達は早いです。
まとめ
- 空振りが多い原因はボールとの距離感が掴めていないこと、バットが上手く扱えていないことの2つに原因がある
- 空振りを減らす練習法は4つ
- 手で打つ
- バドミントンラケットで打つ
- バッティングティーで打つ
- トスマシンで打つ
- 難易度を段階的に上げていく方が上達は早い
やみくもに素振りをしたり、バッティングセンターに連れて行って練習をさせても子どもも楽しめませんし、空振りが多いことに親のほうがイライラしてしまうなんてこともあります。
結局は楽しんだもの勝ちです。
手で打つ練習やバドミントンラケットで打つ練習は遊びの延長で出来る内容です。
良し!練習するぞ!と気合を入れて臨むより、子どもと遊ぶ延長で自然と取り組む方が子どもも楽しく、親もイライラせずに取り組めます。
子どもは楽しいことには熱中します。上手に楽しさを感じてもらいながら取り組めれば最高です!
スポンジボールは屋外・屋内問わずバッティング練習にあると便利なので、持っておいて損はないですよ。
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