うちの息子は小学校1年生から野球を始めて、ありがたいことに4年生頃から6年生の出る試合にも出ていました。
試合に出られたのは、上級生が少なかったというのもあります。
周りの親から「センスがある」と言われたこともあります。
ありがたい言葉だと思いますが、息子は決して運動能力が高い子ではありません。
息子より足の速い子は同じ学年にも何人もいます。
親からしてみるとセンスがあるとは思わないんです。
でも、結果試合に早く出られるようになったのは息子の場合、学校に行く前や練習後にずっとボールに触っていたから。トレーニングというより遊びで。
今回は、父親として早くから試合に出させてもらった経験で「これが良かったのかな〜?」と思うところを考えてまとめてみました。
【低学年のうちはとにかく楽しく】低学年のうちは指導をしない
息子が低学年のうちはほとんど指導らしい指導はしませんでした。
指導するだけの知識がなかったというのもありますが。
この頃はチーム練習でも低学年チームとして別行動が多く、監督やコーチが見てくれることはほとんどありませんでした。練習を見るのはお父さんたち。
その中でよくやったのは試合形式のミニゲームです。
1年生〜2年生ばかりだったので、ろくに打てない・投げられないの状態でしたが、暇さえあればミニゲームをやっていました。
なぜかと言えば、子ども達が一番盛り上がるし、声も出るし、楽しいから。
アウト・セーフ一つに本気になるので、集中力が保てない低学年の子も楽しめるんです。
個人的には「楽しい」という感情を持ってもらうことが一番大事だと思っています。
「楽しい」と思えば指導しなくても勝手に上手くなっていくんです。
キャッチボールやトスの誘いは断らない
息子は学校に行く前やチーム練習が終わった後などによく「キャッチボールしよう!」とか「トスあげて!」とせがんでくる子でした。
そういった誘いは極力断らないようにしていました。
その時もあくまでも見守るスタンス。
好きなように、楽しくやるそれだけをやっていたと思います。
朝などは出勤前なので、ごく短時間しか付き合えないことも多かったですが、5分だけでもキャッチボールやトスをしていました。
1人でやるよりも楽しくするために息子なりに考えての誘いだったんでしょう。
とにかく楽しくがモットーだったので時間の許す限り付き合いました。
思い返してみれば、この頃が一番上達スピードが早かったかもしれません。
好きで夢中だったもんなあ〜。
学年が上がるに従って「親の力なしでも自立して練習して欲しい」という勝手な思いから誘いをあえて断ることもしましたが、今となっては付き合えば良かったなと思うこともしばしばです。息子の場合は結局「1人でも自主練」はあまり身につかなかったので。。
子どもの「好き」「楽しい」を育むお手伝いが親の役目
人間できないことや弱点に目が行きがちな生き物です。
あの子はここがダメとか、意識していなくても粗探ししてしまうものだと思います。
一方で「好き」「楽しい」ことってどんどん上手くなると思うんです。
親は子どもに一番身近に接している人です。
親の責任として「好き」「楽しい」という芽を摘むことは避けたいと思っています。
みなさんも経験上、長所を伸ばす方が簡単だし、効果的というのは体験したことがあると思います!
息子が「キャッチボールしよう!」と誘ってくるのはキャッチボールが楽しいから。
それを断るということは子どもの「楽しい」を摘んでいることになっちゃうと思うんです。
早くから試合に出ることや、試合で子どもが活躍することは親としては嬉しいことですが、子ども自身が望んでいることかどうかは別問題です。
実際、息子も試合に出たいからキャッチボールに誘っていたわけじゃなくて、ただただ楽しいからやっていただけだと思います。
それがたまたま投げられるようになることや捕れるようになることに繋がって、試合に出そうとなっただけだと思っています。
あくまでも親ができることは、子どもの「好き」や「楽しい」を応援すること。
「好き」や「楽しい」と思ってくれると驚くほど子どもは成長します。
野球が好き、野球が楽しいと思えるかどうか、もしかするとこれがセンスなのかもしれません。そのセンスを磨くには親の手助けや見守りは必ず必要です。
頼ってくれなくなるのはあっと言う間です。頼ってくれるうちはとにかく親子共々楽しみましょう!
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