ミズノ ビヨンドシリーズの中でもレガシーに次ぐ人気と言っても過言ではないのがビヨンドマックスEV2Nです。
ビヨンドマックスシリーズの魅力はなんと言っても打球がめっちゃ飛ぶことです。
一方でその飛びの性能の代償にバットが重くなってしまいがち、という弱点があります。
少年野球用のビヨンドマックスEV2Nは飛ぶバットとして名高いビヨンドシリーズの中でも飛びと軽さを重視したバットになっています。
野球に慣れてきて、試合の機会も多くなってきた3年生〜5年生くらいの子にビヨンドマックスEV2Nは非常に人気があります。
この記事ではビヨンドマックスEV2Nがどんなバットなのかから、口コミ評価やどういう選手に合うかなど、少年野球で5年間コーチをしてきた視点から紹介したいと思います!
ビヨンドマックスEV2Nってどんなバット?
- ビヨンドシリーズは反発力(ボールを遠くに飛ばす力)が抜群
- 反面バット自体が重くなるデメリットがある
- ビヨンドマックスEV2Nはウレタン使用なのに軽い!
- 価格も抑えられていてビヨンドデビューにぴったり!
ビヨンドマックスEV2Nは圧倒的な飛びの性能を持つ、ミズノ ビヨンドシリーズのバットの1つです。
ビヨンドシリーズはバットの打撃面(ボールを打つ面)に柔らかい素材のウレタンを巻いたバットで、ボールを打った時のボールの変形を抑えて、ボールに反発力を与えることで圧倒的な飛距離を出すことができるバットです。
ただ、ウレタンを使用したバットはどうしても重くなるため、小学校高学年でパワーのある子が使うことが多いです。
ウレタン系バットの弱点だったバット本体の重さを極限まで減らしつつもウレタン系バットの魅力である飛距離も出るように設計されたのがビヨンドマックスEV2Nです。
これまでのビヨンドシリーズは重さがあるため、バットが振れるようになってくる小学校高学年向けのラインナップしかありませんでしたが、ビヨンドマックスEVシリーズが登場したことで3年生〜4年生くらいの小学校中学年にもビヨンドシリーズが使いやすくなりました。
最新モデルの少年野球用バットについてはこちらの記事もオススメです。
価格の面でもビヨンドマックスEV2Nは優れています。
現在のビヨンドシリーズの最高峰モデル「ビヨンドマックスレガシー」は少年野球用だと1本約4万円と非常に高いです。
ビヨンドマックスEV2Nはビヨンドシリーズの中でもリーズナブルなモデルとなっていて、定価だと1本約2万円です。
さらにビヨンドマックスレガシーは店頭での値引きはほぼありませんが、ビヨンドマックスEV2Nは値引き対象となっていることも多く、20%引きくらいで販売されていることも多いです。
野球は道具の種類が多く、どれも高いので少しでもリーズナブルに手に入れられるのは嬉しいですよね!
ビヨンドマックスEV2Nの長さや重さのラインナップ
- 74cm〜80cmまでをラインナップ
- 重さは510g〜530gと超軽量
- 3年生〜4年生のビヨンドデビューに最適
2023年現在でラインナップされているビヨンドマックスEV2Nは以下の4種類です。
長さ | 重さ | バランス | |
74cm | 510g | トップバランス | |
76cm | 520g | トップバランス | |
78cm | 520g | トップバランス | |
80cm | 530g | トップバランス |
ビヨンドマックスEV2Nは長さが74cmからラインナップされていますので、少年野球にも慣れてきた3年生〜4年生くらいのお子さんでも扱いやすい長さが用意されています。
バットを選ぶ基準は身長や学年をおおまかな目安にします。
スポーツ用品店などでは以下のような目安で提案されることが多いです。
バットの長さ | バットの重さ | 身長 | 学年 |
〜68cm | 〜450g | 110cm〜120cm | 1〜2年生 |
70cm〜74cm | 380g〜480g | 120cm〜135cm | 2〜3年生 |
74cm〜76cm | 400g〜520g | 135cm〜145cm | 3〜4年生 |
78cm〜 | 500g〜600g | 145cm〜 | 5〜6年生 |
体の大きさやバットを振れる力があるかによっても異なりますが、ビヨンドマックスEV2Nは74cmや76cmのモデルであればだいたい3年生〜4年生くらいからが扱いやすい目安になります。
ビヨンドマックスレガシーは78cmからのラインナップなので、3年生〜4年生にはまだ扱いにくく、重さもあるため向きません。
試合に出ることも増えてきて、ボールを遠くまで飛ばしたいという思いが出てきたときのビヨンドデビューにはビヨンドマックスEV2Nがピッタリです!
バットが合うかどうか不安。練習や試合で試しながら選びたい、という夢のような希望を叶えてくれるのがバットのレンタルサービス「バッターズボックス バットのサブスク」です。
バッターズボックス バットのサブスクは月々2,500円から(バットのグレードによって月額は異なります。)のバットのレンタルサービスです。
しかも、バットの本体価格に達した時点でそれ以上請求が発生することもありません。
サブスクと言いながら、ずっとお金がかかり続けることが無いんです!
ビヨンドマックスEV2Nが初代から進化した点
- 初代ビヨンドマックスEVからビヨンドマックスEV2は劇的な軽量化!
- ビヨンドマックスEV2からビヨンドマックスEV2Nは色の変更のみ
- 値段も上がった
初代のビヨンドマックスEVは2020年に発売されました。
当時から軽さと飛びをウリにしていましたが、EVからEV2、そして2023年モデルのEV2Nになったことでどのくらい進化しているかを比較しました。
ビヨンドマックスEV | ビヨンドマックスEV2 | ビヨンドマックスEV2N | |
長さ | 74cm〜80cm | 74cm〜80cm | 74cm〜80cm |
重さ | 550g〜580g | 510g〜530g | 510g〜530g |
初代のビヨンドマックスEVと比較してみると、ビヨンドマックスEV2はかなり軽量化されていることがわかります。
一方で前モデルのビヨンドマックスEV2から2023年モデルのビヨンドマックスEV2Nは長さ・重さの変更はなく、カラー変更のみとなりました。
初代のビヨンドマックスEVは74cmの長さでも550g。進化したビヨンドマックスEV2は74cmで510gなのでかなり扱いやすい重さになるという劇的な変化がありましたが、2023年モデルのビヨンドマックスEV2は大きな変化はなく、ある意味では少年野球用のバットとしては完成の域ともいえるのかもしれません。
バットが軽くなればスイングスピードも出やすくなりますので飛距離が伸びますし、コントロールもしやすくなり打ち損じが減らせます。
ビヨンドマックスEV2Nは飛距離と扱いやすさが非常に優れたバットだと言えるでしょう。
ビヨンドマックスEV2Nになって若干定価が値上がり
定価 | |
ビヨンドマックスEV2 | 21,450円 |
ビヨンドマックスEV2N | 24,200円 |
ビヨンドマックスEV2から2023年モデルのビヨンドマックスEV2Nになったことで実は定価が値上がりしています。
性能面の変化はほぼなく、カラーだけが最新モデルでは変わっているのであえて旧モデル(ビヨンドマックスEV2)を狙うというのもあり。
2023年6月現在でも在庫がまだ残っているという店舗も多く、旧モデルの方が3,000円程度安く売っているお店も多いです。ビヨンドマックスEV2シリーズを考えているのであれば、旧モデルを検討してみるのも視野に入れるといいでしょう。
旧モデルは在庫限りとなるので、早いもの勝ちですよ!
こちらは旧モデルのビヨンドマックスEV2です。ビヨンドマックスEV2Nがオススメな選手
- 3〜4年生になってパワーがついてきた主軸を打っている選手
- 体が小さく重いバットが負担になる高学年選手
3年生〜4年生くらいで主軸を打っている選手
3年生から4年生くらいになると、少しずつ試合の機会も増えてきます。
バットもだんだんと振れるようになってくると、これまで使っていたバットのパワー不足を感じることがあります。
特にこの年代で主軸を打っている選手ならやはりチャンスで1本を求められると思います。
ビヨンドマックスEV2Nなら、バットパワーと重さのバランスが非常に良いですので、長打が求められる打順に回ることの多いお子さんには相性が良いと思います。
体の小さな選手
子どもは成長の早さが個人によって大きく変わりますよね。
ビヨンドマックスEV2Nの良いところは74cm〜80cmまでの長さのラインナップがあるところ。
5年生〜6年生でもまだ体が小さく、重いバットだとちょっと扱いにくいというお子さんもいると思います。
ビヨンドマックスEV2Nは78cmなら520g、80cmは530gと軽いので、体が小さくてビヨンドマックスレガシーやMM18といった飛距離をウリにしたバットだとちょっと重たいというお子さんにも扱いやすいバットです。
軽いですが、飛距離性能も十分高いですから、体をうまく使えるようになってくる5年生〜6年生ならビヨンドマックスEV2Nでも十分すぎるほどの飛距離は出せます。
軽いバットですから、しっかりスイングスピードを出せれば柵越えホームランだって夢じゃないバットだと思いますよ!
ビヨンドマックスEV2Nを中古で買うときの注意点
- ビヨンドシリーズは新品が一番飛ぶ
- 中古品はウレタンが傷んでいるリスクもある
- バッティングセンターでの使用はNG
- ウレタンが大きく痛む可能性がある
ビヨンドマックスEV2Nはメルカリなどのフリマアプリでもたくさんの出品があります。
子どもは成長が早いからすぐに短くなったりしちゃうんですよね〜。
ビヨンドマックスEV2Nに限らず、ウレタン系のバットを中古で買う時には1つ注意点があります。
それは、ウレタンは新品の時が一番飛ぶということ。
ウレタンバットの弱点は打つたびにウレタンが少しずつ劣化してしまい、反発力が落ちてしまうことです。
中古のバットの場合、どの程度使ったかというのはほとんどわかりません。
ウレタンが劣化していると思ったほどの飛距離が出ないということもあり得ます。
見た目にはウレタンの劣化はあまりわかりません。
ただ、使えば使った分だけ劣化してしまうことは事実なので、安さだけにつられて買ってしまうと思ったより飛ばないなんてことになりかねません。
ビヨンドマックスEV2Nなどウレタン系バットを中古で買う時には十分注意してくださいね。
バッティングセンターでの使用にも注意
ビヨンドマックスEV2Nではバッティングセンターでの使用にも注意が必要です。
バッティングセンターでは通常のJ号球ではなく、耐久性を高めた硬いボールを使っているところが少なくありません。
たくさんの人が打ちまくるので、ボールを固くして長く使えるようにしているわけです。
こうした特殊なボールを打っているとバットの方が衝撃に耐えられずに最悪折れてしまうこともあります。
実はバットにもバッティングセンターでの使用はしないでください。という注意書きが書かれています。
また、上にも書いたようにウレタン系バットは新品の状態が一番反発力が高く、打球が飛びます。
バッティングセンターの硬いボールを打っているとその分ウレタンの劣化も激しくなり、本来持っているウレタンの反発力も落ちてしまいます。
自分も息子には試合用のバットはバッティングセンターではなるべく使わせずに木製バットを使わせていました。
バッティングセンターはよく行って練習するという方も多いと思いますが、ウレタン系バットとの相性は良くないことが多いですので注意しましょう。
なるべくならJ号球やM号球を使っているバッティングセンターに行くのがおすすめです。
ビヨンドマックスEV2Nのまとめ
ビヨンドマックスEV2Nは初めてのビヨンドにはもちろん、高学年でも十分に通用するバットです。
実際にビヨンドマックスEV2Nを使っている子もいましたが、飛距離性能も十分すぎるくらいにあると感じましたし、軽いので振り抜きやすく、ものすごくバランスの良いバットだと思います。
飛びの性能はビヨンドマックスレガシーに軍配は上がるものの、やはり軽さは非常に魅力。
500g後半台の重さのバットはちょっとうちの子には重いかも、、
という人にはおすすめしたい一本です。
重くてビヨンドシリーズを諦めていた方や迷っていた方の参考になれば嬉しいです!
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