10月も半ばになると北海道は朝晩一桁の気温ということも。
少年野球シーズンも終盤となり、6年生と最後の試合という時期になりましたね。
少々さみしい季節です。
残りわずかとなったシーズンですが、冬は技術練習に時間を割ける季節。
お子さんも大好きなバッティングのクセを治すにはいい時期です。
今回はお悩みの方も多い「ヘッドが下がる」ことがなぜダメと言われるのか、その理由を説明したいと思います。
バットのヘッドが下がった状態とは
写真では肩のラインとバットのラインが平行になっています。
これがヘッドが下がっていない状態です。
次の写真を見てください。
イラストのバットは肩のラインとバットのラインが平行ではなくなり、バットのラインが地面側に向かっているのがわかると思います。
これがヘッドが下がった状態です。
バットの角度だけを見て
「ヘッドが下がっているぞ!」
と声をかける指導者もいまだにいますが、ベルト付近のボールでもバットは基本的には地面と平行には出ません。
ヘッドが下がっているかどうかは肩のラインとバットのラインを見るのが基本です。
ヘッドが下がった状態だと強い打球を打てない
ではなぜヘッドが下がっているとダメなのか。その理由はカンタン。
強い打球を打てないからです。
人の体の構造上、ヘッドが下がった状態は力が入りません。
ためしにテニスのラケットを持った気になってボールを打つように素振りをしてみてください。自然と肩のラインに合わせて腕が出てくるはずです。
同じように素振りをしてあえて肩のラインより腕を下げて振ってみると力を込めにくいのがわかると思います。腕の振りだけで打ち返す形になるからです。
ヘッドが下がった状態というのはこの状態と同じと考えてください。
これでは強い打球を打つのは難しいことがわかるはずです。
ヘッドが下がっているかを確認するには
ヘッドが下がることに関してはバットの角度だけを見てヘッドが下がっているという誤解もあります。
実際にヘッドが下がっているかを確認するには試合の打席を動画を撮って見るというのが一番。
素振りと実際の試合でのスイングは違います。
実戦での振りでヘッドが下がっているならクセを治す必要がありますが、実はバットの角度だけで言われていたなんてこともよくあります。
ヘッドが下がっているかチェックするために動画を撮る際のコツとして、右打者なら一塁側から、左打者なら三塁側から撮ると肩のラインとバットのラインがどう出ているかわかりやすく撮ることができます。
試合では場所を選んで撮ることが難しいようであれば、フリーバッティングの練習時に撮るというのもいいでしょう。
ヘッドが下がるクセを治すにはカウンタースイングでの練習が効果的なことがあります。
カウンタースイングでのヘッドの下がりを治すコツはこちらをご覧ください。
フリーバッティングも難しいのであれば、バッティングセンターで後ろから撮ることでも確認できます。
携帯で動画を撮って、お子さんと一緒に動画を見ながら確認・説明をすることでお子さんも確実に理解しやすくなります。
ヘッドを下げないようにする技術を小学生のうちから求めるのは、なかなか難しいことかもしれません。
ですが、そこの領域までのレベルに達しているのは誇らしいことだと思います!
細かな技術は試行錯誤の繰り返しになりますが、親子で一緒にとりくんで打率アップを目指しましょう!
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