少年野球のバッティングで打てない場合の原因で圧倒的に多いのはタイミングが合っていないことだと思います。
さらに言うとタイミングが合っていないもので圧倒的に多いのは「タイミングが遅い」ということだと思います。
少年野球においてタイミングを合わせて打つために取り組むポイントを今回は紹介したいと思います。
少年野球でタイミングが取れない子は99%振り遅れ
少年野球の試合でヒットが打てない子、とくにタイミングが合っていない子というのはほぼ99%が振り遅れています。
振り遅れる子に非常に多いのがピッチャーがボールをリリースするのに合わせて打ちに行く準備を始めるパターン。
これでは99%振り遅れます。
逆に打てる子というのはピッチャーが投球動作に入った時にはトップを作る状態に入っています。
いつボールがリリースされても大丈夫な状態で待っているのです。
これがタイミングをとるための最大のコツとなります。
タイミングをとるにはバッティングのトップと割れが重要
バッティングにおけるトップとは
バッティングにおけるトップというのは、リリースされたボールを打ちに行く際に一度キャッチャー側に体とバットを引く動きのことです。
この状態を早く作ることがタイミングを合わせる(=振り遅れない)ことに非常に重要です。
振り遅れる子というのはトップを作る動作がピッチャーがボールを投げてからということも多いです。
ピッチャーがボールを投げてからトップを作る動きをし始めてもボールを見る時間が少なく、「打つ!」と決めても振り遅れてしまうのです。
足を上げて打つ動作は小学生には難しい
プロ野球選手は足を上げて打ちにいく選手も多いですよね。
小学生もかっこいいプロ野球選手のフォームに憧れて真似をする子もいると思います。
しかし小学生が実際の試合で真似することは難しいです。
小学生が足を上げてトップを作ろうとすると、体幹を使って体を支えることができず、フラフラとしてしまうことが非常に多いです。
トップを作っていても体が安定していなければ、目線がブレてしまってミートしにくくなります。
ミートができないと空振りや打ち損じが増えてしまいます。
小学生のうちは足を大きく上げるフォームではなく、すり足で体を支えやすいフォームでトップを作る指導をするようにしています。
その方がゆったりしたフォームのピッチャーにも対応できますし、ボールを見る時間が長くなるので、打ち損じも減らすことができます。
打つ準備を早くする(早めにトップを作る)のは低学年からでも指導できます。
ピッチャーがいつ投げてもすぐ打てる準備をしておこう!という感じで意識づけすることが大事です。
強くボールを弾き返すために「割れ」を作る
打つための準備を早くすることで、タイミングは取りやすくなります。
打つ準備を早くできる(=早めにトップを作ることができる)ようになったら、次に習得したいのが「割れ」を作ること。
「割れ」とは、バットをトップに残したまま足をピッチャー側に踏み出してミートポイントまでボールを呼び込む動作のこと。
「割れ」をつくることで体にねじる力が生まれてボールを強く弾き返すことができるようになります。
その他にも「割れ」を作ることでスローボールを投げられた時にも突っ込まずにボールを呼び込んで打つことができるようになります。
「割れ」の指導は野球に慣れ、試合も経験し始める学年からでも十分です。
むしろ、低学年のうちから教えるのはなかなか難しい技術だと思います。
試合にも慣れてきて、今よりももっと打てるようになりたい!と思い始めたら練習すると良いと思います。
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