バッティング練習時に監督やコーチから「体が開いてる!」とか「体を開くな!」と指導されることが多くあります。
小学生は特に「遠くに飛ばしたい!」という思いからバッティングの時に体が開いてしまいがちです。
今回は小学生にもわかりやすく体の開きを抑える練習方法を紹介します。
バッティングの時に体が開いてしまうのがダメな理由
【体が開くとダメな理由1】強い打球が打てない
バッティングの時に体が開いてしまう状態は、ボールのインパクトよりも前に胸がピッチャー側に向いてしまう状態になります。
この状態では打球を強く飛ばすことができず、振り遅れることにもつながります。
【体が開くとダメな理由2】アウトコースのボールが届かなくなる
小学生でも高学年になってピッチャーのコントロールが良くなってくると、配球はアウトロー(アウトコース低め)のボールが主体になってきます。
体が開いた状態では、アウトコースのボールに対してバットが届かなくなってしまうことがあります。
この状態では、アウトコース主体の配球をされてしまうと手も足も出ないということが起きてしまいます。
小学生向けのバッティングの開きを抑える練習方法
バッティングの開きを抑えるための練習方法は数多くあると思いますが、実際の指導現場では取り入れることが難しいものも多くあります。
というのもバッティングの開きは、バットを振る一瞬の動きの中の一部分で、動作の細かな説明をしてもピンとくる子と、まったくピンとこない子の差が非常に大きいからです。
器用な子だとどこがダメだから、どうしてこうしてという説明でも理解できる場合もありますが、器用にできる子ばかりではないのが現実です。
そこでおすすめしたいのが、置きティーをアウトコースいっぱいに設置しての置きティーです。
アウトコースいっぱいのボールを逆方向に飛ばすように打つ練習です。
置きティーをアウトコースいっぱいに置くと、体が開いた状態では、バットが届かなくなってしまいます。
これで自然と体が開いてしまうことを抑え、なおかつアウトコースのボールの打ち方も身に着けることができます。
アウトコースのボールを逆方向に打つためにはボールを呼び込んで打つことが基本になるので、ミートポイントが自分の体寄りのポイントになるように立って、ミートしたあとはバットをボールを飛ばしたい方向に投げるようなイメージで打つことが大切です。
子どもにこの練習を行ってもらうとありがちなのが、バットが届く位置まで近づいたり、体の向きを変えてしまうこと。
これでは全く開きを抑える練習にならないので注意しましょう。
この練習で、逆方向の外野に強いライナーを打てるようになれば、開かずに強い打球が打てるようになってきます。
小学生には開く原因よりも開かない状態を体験してもらう方が上達が早い
体が開く理由というのはバッティングの動作の中でいろいろな原因があります。
それを小学生に説明しても、意味が理解できなかったり、理解できても体を上手に使えずに出来ないということは本当によくあります。
そうした説明よりも、こういった単純な練習の方が練習への集中力も維持しやすいですし、効果が子ども自身にも見えやすく効果的だと個人的には思っています。
ティースタンドがあれば自主練としてもできるので、バッティングの際に体が開いてしまう悩みがあるならば親子で取り組んでみるのもいいと思います。
打球が逆方向へ飛んでいるかを確認するためにも、できれば広いグラウンドなどで行うようにするとより成果が見えやすいと思います。
高学年になって、アウトコース主体の配球をされて打ちあぐねている子は本当に多いです。
開かない練習かつ、アウトコースを打つ練習として非常に効果の高い練習だと思いますので、ぜひ親子で取り組んでみてくださいね!
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