打球を遠くに飛ばしたいというのはどの子にも共通する思いですよね。
そこでスイングスピードを上げることで打球が遠くに飛ばせるようになるから、スイングスピードを上げるために素振りをしよう!と考え、お子さんに「素振りしろ!」と口うるさく言っている方もいると思います。
スイングスピードを上げるために必要な素振りってどんなものかご存じでしょうか。
重いバットでの素振りは大きな間違いです。
スイングスピードを上げるために重要なのは軽いバットでの早振りなんです。
軽いバットの早振りでなぜスイングスピードが上がるのか
野球のスイングは
- 構える
- トップを作る
- 下半身から始動して、ねじりを加えながらバットをスイングする
という複雑な動きが必要な動作です。
この動作をするには体が自分が思うように動かせるようになる部分を鍛えなくてはスピードは生まれません。
体を速く、思い通りに動かすことができるようになることがスイングスピードを上げることに最も効果的です。
そのためには、いつもより少し軽いバットを使って早振りでの素振りが効果的なのです。
バットが軽ければ速く体を動かしやすいですし、繰り返し速い動きを行う早振りで体が速く動くための神経系を鍛えることができます。
パワーがつけばスイングスピードが上がるということで重いバットでの素振りをさせる指導者もいますが、速い動きを身に着けたいのに負荷を上げて動きを遅くしても速い動きには直接結びつきません。
速い動きをするために、速い動きを練習する。
これがスイングスピードを上げる一番効率的な方法です。
重いバットは小学生には弊害が多い
- ヘッドが下がる
- スイングスピードが下がる
- フォームが崩れる
- 手首が早く返る(=こねってしまう)
- 故障の原因になる
体に合わない重いバットを振ることで考えられる弊害です。
ヘッドが下がる
体に合っていない重いバットを使うと、重さに負けてヘッドが下がってしまいます。
ヘッドが下がったスイングになるとフライが上がってしまうことが多くなります。
スイングスピードが下がる
重いバットでは普段使っているバットよりスイングスピードが出なくなります。
ヘッドが下がってスイングスピードまで下がると弱い内野フライが多くなります。
フォームが崩れる
重いバットを無理に振ろうとすると、体の開きが早くなり、強い打球が打てなくなります。
手首が早く返る(=こねってしまう)
重いバットは普段使っているバットよりも長いことがほとんどだと思います。
長くて重いバットを振ろうとすると、フォロースルーができず、ミートポイント付近で早くに手首が返ってしまう、いわゆるこねった状態になりやすいです。
故障の原因になる
体に合っていないバットを使うと腰や関節に過度の負担がかかります。
また、フォームも崩れた状態になってしまうことも多いためよりケガのリスクは上がります。
重いバットを振ることすべてを否定はしませんが、小学生にはほとんど必要ないと個人的には思っています。
スイングスピードを上げる際に便利なバットはお古のバット
スイングスピードを上げるためには軽いバットでの早振りが効果的です。
その際に使うといいのはお古のバットです。
買い換えて眠っているバットは短くて軽いはず。
そのバットを持って早振りをするのがおすすめです。
自宅のどこかに眠っているお古のバットなら経済的ですよね。
バッティングはスイングスピードだけで決まるものではありません。
ですが、スイングスピードアップはバッティングには非常に重要な要素です。
ただ「素振りをしろ!」というよりも練習の意味を納得してもらってやれば練習の内容も濃いものになります。
ぜひ親子で取り組んでみてくださいね!
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