小学校の低学年の子にはよくボールを怖がってしまって守備ではエラーばかりというお悩みを耳にします。
大人になってあるキャッチボール程度ができるお父さんだとどうして自分の子どもがこんなにもボールを怖がってしまうかのか理由がよくわからないということもあるのではないでしょうか。
ボールを怖がらないようにならなければ守備はままならず、試合に出られる場面も限られてきます。
今回はボールを怖がってしまう子の怖がる原因と対策を紹介します。
なぜボールを怖がってしまうか
結論から言うと「慣れていないから」に尽きます。
キャッチボールにしろ、フライやゴロの処理にしろ、ボールへの慣れがなければうまく扱えません。
ボールへの慣れは本当に個人差が大きく、もちろん慣れるのが早い方が守備の上達は早いと思います。
おそらくボールが怖いと思っている子はボールが当たってしまうのが怖いという想像をしてしまいやすい子が多いのではないかと思います。
こうしたボールを怖がってしまう子にはお父さんとの遊びの中でボールへの慣れを鍛えていくのが大切になります。
スポンジボールやゴムボールを使う
ボールを怖がる子にまずお父さんとしてできること、それはボールを使って子どもと遊ぶ機会を増やすことです。
ボールになかなか慣れない子は野球の練習という形でやるよりも、遊びの延長でボールを使うのが効果的です。
その時のボールには100円ショップなどでも打っているスポンジボールやゴムボールで遊ぶのがいいと思います。
それは体にあたっても痛くないから。
あくまでもボールに慣れることが目的であることを忘れないようにしましょう。
グローブなしのキャッチボールやゴロ取りなど家の中でも十分できるメニューで十分です。
とれてもとれなくてもOKです。
ボール遊びが楽しいの延長に野球があるはずなので。
ボールの慣れていない子はバウンドが読めない
ボールに慣れていない子に共通するのはバウンドが読めないこと。
バウンドが読めないということはゴロの捕球が非常に難しいということになります。
スポンジボールやゴムボールをお子さんに投げる時、バウンドさせたボールに対してどう捕りにいくかをよく観察してみてください。
バウンドが読めている子はボールが跳ねてから落ちてくるところで捕ろうとすることが多いと思います。
バウンドするボールを追いかける子はバウンドが読めていない子が多いと思います。
このバウンドを読む力は言葉で指導するのは難しくありませんが、体得するまでには非常に個人差が多い要素です。
これこそがお父さんの出番なのです。
親子でのキャッチボールはアスファルトで舗装された場所がおすすめ
お父さんが仕事が早く終わった日や休みの日は体をほぐす程度のキャッチボールも当然重要な練習になります。
ここでもただのキャッチボールだったり、お父さんがキャッチャーになったり、フライを投げたりと子どもが飽きないようにバリエーションをもたせてあげながら、あくまでも遊びでやりましょう。
個人的におすすめなのは土の上よりもアスファルト舗装された場所。
なぜなら土よりもイレギュラーしにくいからです。
ボールが怖いと思っている子はどうしても体から離れた場所で取ろうとする子が多いように思います。体から遠い場所で取ろうとする子はイレギュラーすると対応できないんですね。
また、イレギュラーしにくい場所でバウンドする球を投げてあげるとだんだんとバウンドの軌道がわかるようになってくれます。
ボールが怖い子はボールを捕るまでボールを見ていない子が多いです。
ボールが捕れないかもしれない→顔に当たるかもしれないから逃げるという流れです。
バウンドの軌道が読めるようになれば、ボール恐怖症も8割克服したと考えていいでしょう。
まずはスポンジボールやゴムボールなど当たっても痛くないボールでバウンドを読んだ捕球体勢がとれるようになることを目指しましょう。
あくまでも楽しく親子でコミュニケーションをとりながら
こうしたボールへの慣れをつくるための練習は練習化しないほうがいい場合が多いように思います。
親子で楽しくコミュニケーションをとりながら行うことで、親子にとって思い出に残る出来事になります。
少年野球の最大の醍醐味は親子で一緒になって取り組めることだと思っています。
意外に子どももこうした親子での遊びは覚えているものです。
あくまでも楽しくを心がけてお子さんの上達の手助けをしてあげましょう。
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